投資に興味があるけれど、そもそも投資って何なんだろう?
最近周りの人で投資を始める人がちらほらいるけれど、投資って危なくないのかな?
このように考えるあなたは「投資」と聞くと「損するのではないか」というマイナスイメージが真っ先に思い浮かぶことでしょう。
実は投資このような人の多くは、投資について勘違いをしている可能性が高いのです。
投資とはマネーゲームではなく、自分の将来に備えるための手段です。
そしてその手法には比較的安全な手法もありますし、自分の投資スタイル次第で安全性はある程度コントロールできのです。
ここでは、多くの方が勘違いしがちな投資本来の意味と、具体例、安全な投資方法についてご紹介します。
不動産投資体験談
目次
1 そもそも投資とは何か
そもそも投資とは何なのか、一般的な投資とは次のように定義できます。
金融商品等の売買を行い、売買差益を得ようとすること
金融商品等を保有することで、配当金等の利益を得ようとすること
具体的なイメージとしては次のとおりです。
・株式投資、投資信託、国債
証券(債権)を購入し、証券値上がり時に売却したら値上がり分を利益として得られる。
証券を購入し保有していると、定期的に配当金を得られる。
・不動産投資
住宅を購入し、他者へ貸し出すことで家賃収入を得られる。若しくは転売益を得る。
1−1 軽視されがちな投資の本質
やはり「投資」とは主にお金に関係することであり、損・得というイメージがつきまといます。しかし、これら投資の定義に共通する投資の本質とは「将来の為に行動を起こすこと」なのです。
逆に目先の利益しか捉えていない行動を、投機・ギャンブルといいます。
もしあなたが投資に対してマイナスなイメージを持っていたとしたら、恐らく投機やギャンブルと混合し、儲かるのは一部の人と勘違いしているのではないでしょうか。
株式投資やFXなど1日のうちに何度も売買をするデイトレードという手法では、一瞬で資産の大半を失ったという話しもありますが、これは完全に投機であり、投資ではありません。
投資対象の長期的な成長・利益を見込んで出資をして、初めて投資と言えるのです。
※投機とは
短期的な値動きから判断して売買を行い、利益を得ようとすること。マネーゲームの一種とも言える。
1−2 投資の目的と守るべき3つのルール
そもそもなぜ投資を考え始めたのか、それを考えたときに「今よりも資産が増え、将来的には金銭的不安のない暮らしを実現したい」という考えが頭にあったのではないでしょうか。
もしかしたら、お金が余っていたからという人もいるかもしれませんが、今よりも暮らしが良くなることをなんとなくイメージしていたことでしょう。
将来を考えた時に今よりも幸せな状態を願うのは当たり前のことで、投資の目的もそうあるべきです。
投資をした結果、大損をして不幸になってしまっては元も子もありません。今より少しでも金銭的に、心に余裕のある暮らしを目標にするのであれば、最低でも下記の3つのルールは守って投資に臨みましょう。
① 安全な手法で資産を運用する
② 今までの生活リズムを崩さず継続して運用する
③ 生活費に手を付けず、精神的にも楽に運用する
これらのいずれが欠けてしまっても、幸せな将来像は描けそうにありませんよね。
更に自分なりのルールを設けるのも良いですが、ルールを細かく決めすぎて苦しくなるのもよくありません。自分で考える際は、売買のルールと混合しないよう注意し、あくまでも投資に臨むためのルールとして、生活を重視したルールを考えましょう。
この目的とルールを決めることで、投機やギャンブルにブレることなく、投資を行うことができます。
2 初心者は必ず長期で運用しよう
投資に取り組むスタイルは長期投資と短期投資と大きく2つに分けられますが、初心者は必ず長期投資を行いましょう。ここでは、長期投資をオススメする理由と、短期投資がオススメできない理由を説明します。
2−1 初心者が長期投資を選択すべき3つの理由
理由① 生活スタイルを変えず、精神的に楽に続けられる
今の生活スタイルを壊さずに投資ができるという点が、長期投資をオススメする理由の1つです。
株価などの価格は日々上下しますが、長期投資では購入した株がある日突然値上がりした場合でも、基本的には売却しません。
毎日上下が激しい場合でも、会社が成長していれば、長期的に見ると株価も右肩上がりになります。そのような目線で投資をしていれば、仕事の合間に頻繁に株価をチェックする必要もなく、落ち着いて投資を続けられます。
理由② リスクをコントロールでき安全に運用できる
投資先を複数の会社・商品に分散させることで、1つが低迷しても他の投資先でカバーできるなど、長期投資ではリスクをコントロールするための手段が複数あります。
投資において「継続して投資を続けること」は大切なことです。初心者はリターンばかりに目が行きがちで、大きなリターンを狙った結果、失敗して大損失を被り、投資資金が底を尽きてしまう人も中にはいます。まずはリターンよりもリスクに注目し、投資を長期間継続することが大切です。
分散投資について詳しくは『初心者必見!長期投資を可能にする分散投資3つのポイントと具体例』をご覧ください。
理由③ 複利の効果で、長く投資するほど資産形成の効率が上がる
長期投資の最大のメリットでもあるのが複利の効果です。
複利とは利息計算の手法のひとつです。利息や配当金をそのまま投資資金に回すことで、以前よりも元本・配当金(利息)が多くなるため、期間が長ければ長くなるほど、雪だるま式に資産が増えていくシステムです。
長期投資においては、この複利を活用できれば資産形成のスピードが圧倒的に早くなります。
複利について詳しくは『お金持ちへのパスポート『複利』でお金を増やす具体的な手法』をご覧ください。
2−2 初心者に短期投資をオススメできない3つの理由
短期投資は「投資」とは呼ぶものの、長期投資と異なり、マネーゲームの要素が強い「投機」として分類されるため、オススメできません。
有名なデイトレードは、株価は毎日・毎秒上下してるため、株価が下がったときに買い、上がった瞬間に売ればその分利益を得られます。そしてこの作業を何度も行うことで、1回1000円の利益が、1日10回で1万円の利益になります。額面だけ見れば1日1万円は魅力的な数字ですが、初心者にはオススメできない理由として次のことが挙げられます。
理由① 決断までの時間が短い
特にデイトレードでは一瞬一瞬で決断しなければならず、初心者にはその判断基準も身についていません。
また、日々の値動きには投資家達の心理的要因も含まれており、それを把握するのは簡単ではありません。
理由② 多くの資金が必要
売買の判断基準は、勉強による知識もありますが、経験による部分も多いため、判断基準が身につくまでの損失額は少額ではありません。また、毎回の売買にかかる手数料などのコストもかかってくるため、資金力が必要です。
理由③ 生活の大半をトレードだけに集中させないといけない
短期的な値動きを見て売買するため、会社勤めの人でも勤務中に株価をチェックしなければならず、業務に支障がでる可能性が高いです。
また利益がでる日もあれば損する日もあるため、毎日一喜一憂し、精神的にも楽とは言えません。
3 初心者にオススメの長期投資商品
ここでは長期投資のうち、初心者でも安全に運用できる商品を紹介します。
投資の3つのルールを守れることに加えて、特別なスキルがあまり必要なく、誰でも始められる商品に絞りました。
3−1 初心者こそ不動産投資がおすすめ
ここで言う不動産投資とは賃貸物件の経営のことであり、資金を長期的に安全に運用するということを軸に考えた場合、下記の点で初心者に最もおすすめと言えます。
理由① 特別なスキル・購入後の面倒な作業がない
株式投資の場合は長期投資だったとしても、企業の動向や業界の動向を頻繁に気にする必要があります。
しかし、不動産投資の場合、物件購入時は株と同じく選定が必要となりますが、購入後の管理は信用できるプロの賃貸管理会社に任せてしまえば、あとは毎年確定申告をする程度の作業となり、不労所得と言えるほどの労力で継続的に収入を得ることができます。
理由② 老後も安定した収入が得られる
株式投資や投資信託の場合は、投資先企業の成績によって毎回配当金が増減しますが、不動産投資の場合は賃貸物件に入居者がいる限り、安定して収入を得ることができます。
また、物件がある限り、老後も安定した収入が見込めます。
理由③ ローンを活用することで効率的に資産を増やせる
「投資」と同じように「ローン」には悪いイメージがつきまといますが、それは自分の返済能力、収支計画を明確に把握していない人が多いからです。
ローンは使い方次第では資産形成の速度を加速させることができる、頼もしい存在なのです。不動産投資は他の投資商品と異なり、ローンを活用できるため、少額の自己資金からでも資産形成への一歩を踏み出すことができます。
しかし、ローンの組み方はやはり慎重に行うべきなので、信用できる不動産会社と相談しましょう。
不動産投資についての詳細はサラリーマンが不動産投資で毎月38万円の不労所得を得る超実践的手法をご覧ください。
3−2 その他の長期投資方法
ベストは不動産投資ですがその他の長期投資手法として、他に2つの投資手法をご紹介します。
いずれも不動産投資と同じくプロに運用してもらう形をとっていますが、値動きの観点から長期的に安定収入の見通しが立てにくいという面で次点となります。
投資信託
個人投資家から集めた資金を投資のプロ集団(ファンド)が運用するのが投資信託です。一口に投資信託と言っても、その中身は株式や債権、外貨、不動産とローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンまで様々な商品があります。ファンドが運用した結果、運用益が出た場合、個人投資家は分配金を受け取ったり、売却して値上がり益を得ることもできます。
<投資信託のメリット>
・少額から投資できる(1万円程度から可能)
・プロが運用してくれるため、投資に詳しくない人も気軽に始められる
・運用先を分散することでリスクが軽減される
・複利効果で効率良く資産を増やせる
ETF
日経平均などの指標に連動する商品です。ETFと投資信託のインデックスファンドは投資先、値動きは同じですが、最低購入金額、注文の出し方、販売手数料、保有コストに多少の違いがあります。長期保有をするのであれば、インデックスファンドより保有コストの低いETFがおすすめですが、最低購入金額が高いため、資金力のある人向けです。
<ETFのメリット>
・投資信託に比べ運用コストが安い
・プロが運用してくれるため、投資に詳しくない人も気軽に始められる
・運用先を分散することでリスクが軽減される
・個人では投資しにくい、世界中の国、不動産に投資できる
・複利効果で効率良く資産を増やせる
4 投資初心者におすすめのブログ3選
ここでは3章で紹介した投資商品に取り組んでいる人のブログを厳選して紹介します。
実際に投資を行っている人の手法、考え方、失敗などを予め把握することで、スムーズに投資を行えるようになるので、これらのブログにも一通り目を通しましょう。
4−1 不動産投資を初めて5年で月額80万円を達成している人の実情がわかるブログ
〜めざせ不動産投資で月々20万のキャッシュフロー!〜
危険やリスクが大嫌いで「石橋をたたいて渡る」性格の管理人さんが、ゆっくりと資産拡大をしてきた結果、5年間で月額家賃80万円を越えるまでになりました。中古物件を購入した直後の写真や、リフォーム後の写真、各物件の収支についても明記されているため、不動産投資の実際をイメージできます。
4−2 投資信託、住宅ローンなど投資全般について広く取り扱っているブログ
〜スターメトロ −お金のはなし−〜
主に扱っている投資商品は、投資信託(インデックスファンド)ですが、投資・資産運用・住宅ローン・税金など幅広く取り扱っています。2児の父親が運営しているブログで、一般人目線を重視して書かれていますが、税理士が監修しているという点で信頼性があります。
4−3 プロからETFの考え方、投資の考え方を学べるブログ
〜カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!〜
CFP/1級ファイナンシャルプランニング技能士。投資アドバイザーとして会社を設立し、投資相談は開業以来1000名を超えます。「シンプル投資」をモットーに投資の専門家としても、多くの投資メディアに取り上げられており著書も多数出版しています。ブログではインデックス・ETFの話題を中心に、生活にフォーカスした投資の考え方などにも記述されています。
5 まとめ
投資とは将来の為に行動することであり、その目的次第で安全な投資になるのか、危険な投資・ギャンブルになるのかが決まります。
投資を行う上では下記の3つのルールを守って安全に投資をしましょう。そして、これらを満たす投資手法を考えたときに不動産投資はオススメと言えます。
① 安全な手法で資産を運用する
② 今までの生活リズムを崩さず継続して運用する
③ 生活費に手を付けず、精神的にも楽に運用する
コメント