「もし月々数万円でも収入が増えたら、楽なのになぁ」と思いますよね。
それは、あなただけではありません。
サラリーマンの収入は年々下がってきている現状があり、今後も増える見込みが少ないと、なんだかやる気も起きないなぁというのは、だれでも思うことでしょう。
最近では「働き方改革」「副業解禁」といったキーワードもしばしば目にするようになりましたよね。
雑誌などでもサラリーマンの副業が取り上げられ、自分で稼いでいく力が注目されているようです。
ただ、突然副業と言われても、何をして稼いで良いのかわからない、自分の今の力で稼げるのかと現実に押しつぶされてしまう人が大多数のようです。
また、せっかく稼げたとしても、会計上のルールを知らずに、税金などですべて納税しなければいけないという場合もあるようです。
今回は、サラリーマンが副業するには、どんなものがあるのか、確定申告の方法は?サラリーマンが副業する際に注意しなければいけないことは?など、サラリーマンが副業をしようと思った日から、資産を手元に残す日まで、「サラリーマンの副業」のすべてをマニュアル化しました!
この記事を参考にして、副業でも成功するサラリーマンになってください。
不動産投資体験談
目次
1. タイプ別 成功するサラリーマン副業一覧
サラリーマンのあなたが30万円の副業収入を目指すためには、まず世の中にどのような副業があり、それぞれどのような特徴があるのか確認していきましょう。
ここでは、副業のタイプ別に4つの軸で分類しました。
1-1 時間投資型
おもに自らの時間を投資することで収入をあげる副業です。特別なスキルやノウハウが必要ない分、収益を稼ぎ出すには自分自身の余暇時間を投入する必要があります。
1-2 資金投資型
時間投資型の対極に位置するのが資金投資型副業です。自らが働いて収益をあげるのではなく、お金を資産に投資をしてお金自身に収益をあげてもらいます。
資金投資型副業で収益を上げるには、元手となる資金と一定の知識・スキルが必要になります。
1-3 労働型
自ら働くことで収益を上げるのが労働型副業です。自らの身体と時間が資本となるため、本業で忙しい方にとっては安定して収益をあげることが難しい副業です。
一方で、この種の副業は特別な知識・スキルを必要としない、いわゆるアルバイト・パートが中心になるので、多くの人にとって一番馴染みのある副業でしょう。
1-4 仕組み構築型
仕組みを構築することで長期安定的に収益をあげることを目的にした副業です。いわゆるプチ起業と言ってもよい存在です。いったん仕組みが出来上がれば、収益力は他の副業の比ではありません。しかし、仕組みを作るまでには高度な知識、ノウハウに加え、時間とお金もかかる高度な副業です。
副業で30万円を狙っていくためには、まずはこの4分類を頭に入れておきましょう。次の章からは副業で30万円を実現するためのねらい目の副業タイプについてご紹介しています。
2. 副業で30万円稼ぐための戦略思考
ここからはサラリーマンが副業で30万円の収入を目指すための考え方について確認していきます。まず前提として、サラリーマンが30万円の副業収入を稼ぎ出すためには、マトリックス図の最上部エリアを狙うことが必要になります。
それでは、なぜサラリーマンが副業で30万円の収入を作ろうとするとき、最上部エリアを狙うことが欠かせないのでしょうか。それは、サラリーマンの本業ですでに限られた資源である、時間と体力を費やしてしまっているからです。
さらに、マトリックス図の左下のゾーン【労働型+資金投資型】で稼ごうとするならば、これはもう本業を辞めて起業することになります。それでは、副業の範囲から外れてしまいます。
副業のマトリックス図をもう一度見ていきましょう。
まず、サラリーマンは時間と体力の大半を本業に費やしていますので、この両軸を活用した副業でまとまったお金を稼ぎ出すことは難しい状況です。この両軸でお金を稼ぎ出すためには、本業同様の時間と体力を投資する必要があります。ですから、≪内職型副業≫≪労働型副業≫≪商品売買型副業≫では、毎月数万円の収入を確保することはできても、大きく稼ぐことはできません。
また資金投資型副業で月30万円の収入を目指す場合、ある程度の資金が必要になります。そもそも投資をするだけのお金の余裕がないので、副業をはじめるのですから、投資型副業も簡単ではないことがわかります。
つまり、副業で30万円以上のまとまった収入を安定的にあげようとするなら、限られた資源である『自らの時間を切り売りにした労働型副業』では限界があるということです。
戦略なく漠然と副業を取り組んでいるだけでは、30万円の副業収入にたどり着くことは難しいのです。
問題を解決するには、同じ時間と労働力を投資するとしても目先のお金を得るためではなく、お金を生み出す仕組みづくりに注力することです。
3. 時間の壁を乗り越えて、副業30万円ゾーンにたどり着く
仕組みづくりで30万円の副業収入を作り出すためには、まず先に確認した時間とお金の2つの壁を乗り越える必要があります。ではどのようにして壁を乗り越えればよいでしょうか。まずは時間の壁について確認していきましょう。
時間の壁を乗り越える
稼げる仕組みを作り上げるには、高度な知識やノウハウを身に付ける時間が必要です。そして、身に付けたスキルを実践してコツコツと仕組みを作り上げることが求められます。ここでも時間が必要になります。
そのためには、あなたの余暇時間を副業のためにどれだけ投入することができるのかが、ひとつの分岐点です。
4. お金の壁を乗り越えて、副業30万円ゾーンにたどり着く
それでは次に、投資型副業に必要なお金の壁の乗り越え方についてみていきましょう。投資型のみならず、仕組みを作る際にも元手となる資金は避けては通れません。
お金の壁を乗り越える
投資型副業で安定的に収益をあげるには、あるていどまとまった資金が必要です。たとえば、不動産投資であればローンを活用するといっても100万円程度の頭金は必要です。また、ローンが残ったままの状態では30万円までは程遠いので、ローンを繰り上げ返済していくための資金も必要です。これらの資金は毎月の給与のなかから捻出する必要があります。
5. 収入の安定しているサラリーマンだからこそ壁を乗り越えられる3つの理由
一見するとこの壁を乗り越えるのは難しいと思われがちですが、サラリーマンだからこそこの壁を乗り越えるポテンシャルを持っています。ここでサラリーマンだからこそ30万円の副業収入を作れる3つの理由を確認していきます。
理由1 安定した収入源がある
サラリーマンは給料という形で毎月安定した収入を手にすることができます。仕組みの構築のために振り分ける原資となるお金はすでに手元にある状態です。あとは毎月の分配の問題です。仕組みづくりに振り分ける資金が不足しているのであれば、時間投資型+労働型副業で資金を上乗せする方法もあります。
理由2 休みが保証されている
サラリーマンは原則として、週休2日制で年2回の長期休暇があります。平日が忙しいといっても、まったく時間がつくれないわけではありません。また、毎月ほとんど休みも取れないという方もなかにはいるとは思いますが、その場合はそもそも他の副業でも収益をあげることは困難です。転職して本業を変えることが優先課題となります。
理由3 長期で仕組みづくりに臨める
本業のサラリーマンの仕事であれば、その仕事毎に納期や締め切りが定められています。一方、副業による仕組みづくりには締め切りはありません。どっしりと長期間にわたって元手となるお金を貯めたり、知識やノウハウを身に付けて、コツコツと仕組みを作り上げていくことができます。仕組みづくりは一朝一夕にはいきません。副業で簡単に稼げるといったうたい文句があるのならば、疑ってかかったほうが良いでしょう。
6. 副業収入30万円を実現するシミュレーション
ここからは、具体的に副業収入30万円を実現するためのシミュレーションを考えていきます。
STEP1. お金を貯める
いきなり仕組みを作るといっても、投資型であれネット活用型であれ資金が必要になります。まずは、≪時間投資型+労働型≫副業や本業の給料から仕組みの構築のためのお金を貯めることからスタートします。
STEP2. お金を使う
副業で成功するかどうか、一番重要なポイントがこのステップ「お金を使う」です。つまり仕組みの構築のためにお金を投資するステップです。
自分自身の時間を切り売りしていては、いつまでたっても副業収入30万円は見えてきません。そこで、貯めたお金を利用して、仕組みの構築をはじめます。
たとえば、投資型副業であれば貯めた資金を頭金にして不動産投資を始める。また、ネット活用型副業では、ライターに記事を書いてもらって自身のメディアを創り上げていきます。
ここで、大切なポイントは自分自身が頑張りすぎないこと。重要なのは、人やお金に働いてもらうことです。ここで大きなマインドチェンジができるかどうかが、最大の分岐点です。
STEP3. 仕組みを回す
お金を使って仕組みを構築したら、あとはその仕組みが回っていくようにメンテナンスをすることです。副業で得た収入をさらに仕組みに投下して仕組みを発展させていく、場合によってはSTEP1のように、自身の時間を切り売りして稼いだお金を仕組みに再投資する必要性もあるかもしれません。
不動産投資であれば、購入した後のローンの繰り上げ返済を進めたり、物件をさらに購入する。ネット活用型副業では、ライターにさらに記事を量産してもらったり、他のメディアの運営も始めるなど、仕組みをさらに大きくしていきます。
副業30万円を手にするためのポイント
副業30万円を手にするためのポイントをここで一度整理します。
“副業30万円を手にするためのポイント”
- 時間労働型副業から仕組み型副業へシフトする
- 仕組み型副業に必要な「お金」と「時間」は可処分所得と余暇時間から捻出する
- 副業30万円までの3ステップ≪貯める≫≪使う≫≪仕組みを回す≫
次の章からは副業で利益を上げている場合には欠かせない副業と税金について確認してきます。
サラリーマンが副業で利益を上げた場合には、その利益に応じた税金を自分自身で計算して納める必要があります。ここから、開業届の提出方法から確定申告のやり方、手元にお金を残すための方法について確認していきます。
7.開業届の提出方法
副業で得た収入は通常は『雑所得』で申告しますが、副業の規模が大きくなると、この雑所得で申告している副業を事業所得に変更することができ、赤字分の税金を取り戻すことができるなど、様々なメリットを受けることができます。
ただ、注意したいのは、事業所得がどうか「収益が継続・安定的に発生しているかどうか」が要件のひとつになるので、副業の収入がほとんどないにも関わらず、意図的に経費を計上して赤字を出している場合は認められません。
継続的に一定規模の収益が発生しているときに、ある期に備品購入などで経費がかさんだ年の赤字が給与所得から差し引けるというイメージを持っておきましょう。
なお、雑所得から事業所得に変更するためには、「個人事業開業廃業届出書」を税務署に提出して承認される必要があります。
また、副業が事業所得として認められた場合、青色申告をすることで節税のメリットを受けることができます。この点は次の項で詳しく説明します
副業の経費はどこまで認められるか
経費として計上できるかどうかの判断基準は、それが副業によって利益をあげることに貢献しているかどうかです。
たとえば、ネットを活用した副業であればパソコン関連費用は経費として計上できますし、ライターの副業をしている場合は取材費用も経費として計上できます。
一方で、観劇や家族との外食、プライベートなプレゼント費用は副業とは全く関係がないので経費としては入れられません。
8. 副業で稼ぐなら必ず押さえておきたい!青色申告の3つのメリット
雑所得から事業所得に変更したうえで、青色申告で確定申告をすると、さらに節税のメリットを最大限に活用することができます。
メリット1 最高65万円を所得から差し引ける
副業の利益(所得)を計算する際に、青色申告をすることで経費に加えて65万円の青色申告特別控除をさらに差し引くことができます。
所得 = 総収入 – 経費 – 65万円(青色申告特別控除)
メリット2 赤字額を繰り越すことができる
白色申告の場合、その年に発生した赤字は翌年以降に繰り越すことはできませんが、青色申告にすることで赤字を翌年以降3年間にわたって繰り越すことができ、黒字から相殺することができます。赤字を繰り越すことで、翌年以降の税金を圧縮することができます。
メリット3 家族に支払う給料が経費になる
副業を家族が手伝っている場合、青色申告をしている場合には、その家族に対する給料を経費として計上することができます。
青色事業専従者給与の経費算入の注意点
・生活費は同じ家計から出ていること
・子供に給料を支払う際は15歳以上であること
・勤務実態があること
・対象となった妻や子は「配偶者控除」や「扶養控除」の対象からはずれる
青色申告の方法
1.申請書【所得税の青色申告承認申請書】を記入する
2.最寄りの税務署に提出する
管轄する税務署を確認するにはこちらから
提出期限
提出期限は原則として青色申告する年の3月15日迄となります。
2019年(令和元年)分の確定申告書提出は2020年2月17日(月)から4月16日(木)までが期限です。
※コロナウイルス感染拡大に伴う措置で1か月延長となりました。
青色申告するための条件
青色申告を行い各種特典を受けるためには次の条件を満たす必要があります。
- 複式簿記による帳簿の作成
- 損益計算書と貸借対照表の作成
いずれも会計ソフトを用いることで比較的簡単に作成が可能です。
もちろんソフト購入費は経費として計上できるので、会計ソフトを利用しましょう。
会社にばれない税金の申告方法
20万円を超える利益を副業で得ている場合、必要な手続きをせずにそのまま定申告してしまうと、副業の事実が会社にばれてしまいます。副業が会社で認められているといても、会社には内緒で行いたい方は注意が必要です。
会社にばれないやり方は簡単。確定申告書に記載された住民税の納付方法の2つのチェック欄「特別徴収」「普通徴収」のうち、「普通徴収」の欄にチェックを入れるだけです。
「特別徴収」は住民税の支払いをあなたの代りに会社が行ってくれます。自治体から特別徴収税額の通知が送られ、この通知を見ればどのような所得があったのかわかります。
一方、「普通徴収」にチェックをしておけば、住民税の納付は自分自身で行いますので、会社に副業で収入があがっていることを知られることはありません。
9. お金を残すための確定申告のポイント
9-1 副業の利益(所得)が20万円までなら確定申告は不要
副業で得た利益が年間20万円以下であれば、確定申告は不要です。あらためて副業で得た利益に関する税金を計算して、税金を納める必要はありません。
所得 = 総収入 - 経費
※総収入:副業であげた全収入 / 経費:副業で収入を上げるために必要とした支出
なお、副業でもアルバイトなどを行い給与という形で、収入を得ている場合は、20万円以下の所得であっても確定申告をする必要があるので注意しましょう。
9-2 必要な確定申告を忘れると、さらに税金が課せられる
必要な確定申告を忘れてしまうと次のような税金が課せられます。税金は期限内に申告して、納税まで行いましょう。
延滞税
法定納期限の翌日から2月を経過する日まで
原則として年「7.3%」
平成26年1月1日以後の期間は、年「7.3%」と「特定基準割合(注)+1%」のいずれか低い割合。
※平成29年1月1日から平成29年12月31日までの期間:年2.7%
納期限の翌日から2月を経過した日以後
原則として年「14.6%」
平成26年1月1日以後の期間は、年「14.6%」と「特定基準割合+7.3%」のいずれか低い割合。
※平成29年1月1日から平成29年12月31日までの期間:9.0%
無申告加算税
原則として、納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%
なお、期限後、税務調査を受ける前に自主的に申告した場合の無申告加算税は5%となります。
9-3 お金を手元に残すための確定申告のポイント
税金は副業で得た収入ではなく、そこから経費を差し引いた利益に対して課税されます。そのため、より多くのお金を手元に残すためには、必要経費をどれだけ入れられるかがポイントになります。そのほかにも、申告する所得分類を変更するなど、いくつかのポイントがあるのでひとつずつ確認していきます。
1 パソコンやプリンターなど備品は10万円未満のものを選ぶ
副業を行うために必要なパソコンやプリンターなどの備品購入費は経費として参入することができます。そして、高額な備品の場合、購入費を数年にわたって分割して経費として計上していきます。
その際、10万円未満の備品を購入することで、購入費を一括して経費として計上することができます。なお、青色申告をしていれば、一括で経費として計上できる金額が30万円未満までさらに拡大します。
※青色申告については後述します。
2 家賃や電気代は20%~30%が目安
副業を自宅で行っているようなケースでは、自宅の家賃や電気代を経費として計上することができます。この場合の経費計上の目安はおおむね20%~30%です。
3 副業が安定してきたら雑所得ではなく、事業所得で申告する
税金を計算する際の所得は、なにをして得られた所得なのかに応じて10種類に区分されています。
このうち、不動産所得と事業所得で生じた赤字は給与所得から差し引くことができます。なお、パートやアルバイト、投資を除いた副業の場合は雑所得として申告します。
10. サラリーマンの副業には消費税の増税が追い風になる
消費税の納税義務は年間の売り上げが1,000万円(税抜)以下の場合にはありません。サラリーマンが副業を行う場合、よほどのことがない限り、1,000万円を超えることがありませんから、消費税については考える必要はないでしょう。
そして、1,000万円(税抜)以下の売上で消費税を納税する必要はなくても、お客様から商品やサービスを販売した際には、消費税込の金額で請求することができます。
つまり、消費税分を納める必要はないが、もらう分には問題はないということです。
まとめ
給料が上がりづらい今、サラリーマンが収入を増やすためには副業も選択肢のひとつです。ただし、副業はあくまでも副業です。まずは就業規則を確認するところからはじめましょう。規則に違反して本業にデメリットがでるようであれば本末転倒です。本業に支障がない範囲で収入を増やしていきましょう。
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