不動産投資の本質を理解するには、道のりと乗り物にたとえるのが一番シンプルで分かりやすい。
これが不動産の管理会社に勤務しつつ、自分でも不動産投資を実践している私の結論です。
書籍、セミナー、そしてウェブサイトに不動産投資の情報は溢れています。
が、ほとんどが「しくみ」の説明でしかありません。
不動産投資のしくみ
- 不動産を
- 買って
- 人に貸して
- 家賃という形で収入を得る
たしかにその通りなのですが、本質を表しているとは到底言えません。
仕事柄、そして個人的にも、不動産投資が一体どういうものなのか、家族に、友人に、お客様に伝えるにはどう言えばよいのか、四六時中考えてきました。
まず、資産形成という数年~数十年にわたるプロセスを、ある地点に向かう道のりにたとえられると考えました。
そして同じ地点に向かうにしても、様々な移動手段を使えます。この移動手段が投資商品や投資方法であり、数ある方法の一つが不動産投資です。
不動産投資は電車でしょうか?バスでしょうか?
私は、「不動産投資とは、タクシーで目的地に向かうこと」だと考えています。
登場人物を整理してみましょう。
たとえば、歩くよりはタクシーに乗ったほうが目的地には早く着きます。
同じように、ただ自分の力だけで貯金するより、他人の力を借りる不動産投資をすれば早く資産形成のゴールにたどり着くことができるはずです。
また、タクシーには、あなたが車の運転をできなくても乗ることができますよね。
同様に、不動産投資も自分自身で運用管理ができなくても始めることが可能です。
とはいえ、タクシーに乗るには「行きたい場所」と「乗りたい意思を手をあげて伝える」ことが最低限、必要です。
不動産投資も財産額や収入額など資産形成の目標を決め、意思をもって始めなければ、いつまで経っても現在地のままです。
また、タクシーは電車や路線バスに比べて、あなたの自由がききます。もっと早く目的地にたどり着きたいと思ったら、ドライバーに言って高速道路に乗ってもらうこともできます。ただし、スピードを出せば出すほど、事故にあう確率も高くなりますよね。
同じく、不動産投資もあなたが自由にやり方を決められます。ローンを組めば、資産形成のスピードを速められます。ただし、その分リスクも大きくなります。
どうでしょう。不動産投資とタクシーで目的地に向かうことって、似ていると思いませんか。
全体像をこれから分かりやすく解説します。
もし、あなたが「不動産投資」という言葉を生まれて初めて聞いて、なんだろう?と思ってこのページを開いたのなら、間違いなくお役に立てるはずです。
不動産投資体験談
目次
1. タクシーは誰でも乗れる|不動産投資も同じ!
あなたはタクシーに乗れますか?
当たり前だ!ナメてんのか!と思いますよね。
あなたが自動車運転免許を持っておらず、自分で運転ができないとしても、周辺の道に詳しくなくても、手を挙げればタクシーには乗れるはずです。
不動産投資も同じです。
あなたが手を挙げて「やる!」と決断すれば、不動産業を行う免許を持っていなくても、不動産投資は始められます。不動産に詳しい必要もありません。
2. タクシーに乗るには「目的地」が必要|不動産投資も同じ!
ただし、タクシーに乗るには行きたい場所、つまり目的地が必要です。
タクシーに乗ること自体が、あなたの目的ではないですよね。
そして、目的地も定まっていないのに走り出したら、余計な時間もお金もかかってしまいます。
不動産投資も同じです。
不動産投資は手段であり、お金や資産に関する目的を果たすためのプロセスでしかありません。
始める前にしっかり目的を定めることが大切です。老後の年金を補う、第二の人生を豊かに過ごす、夢を叶える、それは何でもよいです。
「あっちのほうにお願いします」よりは、何歳までに幾らの収入を得たいのか、具体的でハッキリしているほうが、目的地に早く近づくことができます。
3. 路線バスと違ってタクシーは抜け道も高速も通れる|不動産投資も同じ!
目的地に向かう手段は選べます。徒歩、電車、地下鉄、バスと、なんでも選べます。
免許を持っているなら、自分で運転して行くのも手です。大変ですが。
不動産投資はタクシーで移動する時のように、ほぼお任せにもできますし、あなたの決断でルートを変える自由があります。目の前に渋滞が発生していたら、裏道に入ることもできますし、もう少し早く着きたいと思ったら高速道路に乗り換えてしまうこともできます。
不動産投資は、賃貸業を経営することです。市場環境やタイムリミットに合わせて、経営者として様々な選択肢を取れるのが特徴です。
不動産投資におけるローンの活用は、高速道路です。資産形成のスピードを飛躍的に高めることができます。ただし、スピードを出し過ぎると”事故る”リスクも高くなります。
不動産投資で安全かつ最速で目的地に向かう方法はこちらの記事に詳しくまとめています。
不動産投資がタクシーだとするならば、投資信託は路線バスに近いものだと言えるでしょう。
投資信託は多くの人からお金を集めて、あらかじめ定められた運用方針のもとに、プロが運用する金融商品です。
一度にたくさんの人を運べる車を、プロが運転しているわけです。
行きたい場所の近くにバス停があるなら、路線バスに乗るのもアリです。
ただし、バスは決められたバス停に停まる必要があるので、道路が混んでいても(=相場が変動しても)、抜け道にルート変更はできません。
4. タクシーにはバスと同じ料金では乗れない|不動産投資も同じ!
バスに乗るのと同じ金額では、タクシーには乗れません。
乗り込む前に、後で支払う運賃は見込んでおかなければいけません。
0.数%の手数料でも買える国債や投信、株式に比べれば、不動産投資は始めるのにお金がかかります。
開始した後も毎年ランニングコストがかかります。
ただその分、早く目的地に着けるはずです。つまり、お金で時間を買っているわけです。
しかもトータルで見れば、費用の大部分は人に貸して得られる家賃から回収することは十分に可能です。
5. タクシードライバーの腕が良いと目的地に早く着く|不動産投資も同じ!
タクシードライバーにも、腕が良い人とそうでもない人がいるのは、感覚的にもご理解いただけると思います。
土地勘や実績がある、そんな腕の良いドライバーに運転してもらえば、きっと目的地まで早く辿り着けるはずですよね。
不動産投資でいうタクシードライバーは、賃貸管理会社です。あなたの代わりに不動産という乗り物をしっかり運用し、目的地まで連れていってくれるパートナーです。
私たち日本財託は30年にわたりパートナーとしての役割を果たしてきました。2019年11月現在約22,000戸ある管理物件のうち、およそ9,000戸が、いわば「腕の良くない運転手」に悩まされ、道のりの途中でパートナーを当社に変えた不動産投資です。
不動産投資におけるパートナー選びのポイントについてはこちらの記事も是非ご覧ください。
ちなみに、どんなに腕が良い運転手がいても、乗るタクシーの性能が悪ければ意味がありません。不動産投資でいえば、どんな立地の、どんな物件を買うのか、すなわち「物件選び」が大切な要素です。
物件選びのポイントについてはこちらの記事も是非見てみてください。
まとめ:あなたが今すぐすべきことは2つだけ
不動産投資とは「タクシーで目的地に向かうこと」くらい簡単です。
しかも、他者の力を借りることで、自分一人で歩いていくより圧倒的に早く目的に着くことができます。
一方、タクシー(物件)も運転手(賃貸管理会社)も幾らでも選べてしまうからこそ、良いものを見極めるのが難しい側面もあります。
これが不動産投資です。
ここまで何となく理解できたあなたが今すぐすべきアクションは2つだけです。
一つ目のアクションは、「手をあげる準備」です。
まずは勉強や情報収集を始めてみてください。
自身がタクシーを運転しないにしても、地図や交通情報を知っておくに越したことはありません。知らなければ、運転手が傍から見たら明らかに遠回りな道を通っていたとしても分からなくなってしまいます。
同様に、不動産のことをプロほどに知らなくても不動産投資は始められますが、市場環境を知っておけばより正確な判断を下すことができます。
不動産投資は初心者のためのセミナーが豊富に開催されているジャンルです。
是非こちらのページを参考に、不動産投資セミナーにも足を運んでみてください。
二つ目のアクションは、なるべく早く「手をあげる」ことです。
手をあげなければタクシーが、あなたの前に停まることはありません。
呼び止めたタクシーに『なんか違う』と思ったら?そうしたら『やっぱりやめます!』と言えば済む話です。乗る前ならお金はかかりません。
不動産投資は時間がかかる投資です。ゴールに向かうまでの時間は、できる限り長くあったほうが成功へとつながり、リスクも抑えられます。
あなたの目的地はどのくらい遠いですか?そこまでどのくらいかかりそうですか?
向かうべき方向が固まったのなら、すぐにでも手を上げてみることをお勧めします。
不動産投資でいえば、具体的な物件を検討するためにコンサルタントと面談する時間を作ることが「手をあげる」ことです。
あなたが一日でも早く、優秀なパートナーと共にゴールに向かって走り出すことを願っています。
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