投資用の不動産を取り扱っていると、いわゆる『お金持ち』と呼ばれる方々とお会いすることがあります。お金持ちは資産を作った経緯は実に様々です。たたき上げで会社を興して資産を作られた方、ベンチャー企業の創業メンバーとして活躍しまとまったお金を手にした方、ご両親から相続した財産をさらに運用して資産を大きくされている方など様々です。ただ、資産形成法はいろいろありますが、お金持ちには共通している特徴があります。この記事では、私たちが出会ったお金持ちのみなさんの特徴、習慣についてエピソードをまとめました。物事を上達するためには、すでにうまくいっているひとの真似をするのが一番の近道です。ぜひ参考にしてみてください。
不動産投資体験談
目次
1. 朝が早い~インプットする時間を意識して作っている~
売上高180億円の不動産会社の創業社長の話です。社長のA氏の起床時間はなんと朝の3時!起床は軽く朝食をとってから、ルームランナーでたっぷり1時間汗を流します。
ただ、運動するだけではなく、オーディオブックや各種セミナーの音声データをipodで聞いてインプットも同時に行います。日中は忙しくインプットの時間も、運動する時間もないので毎朝こうした時間を意識して儲け、アウトプットの質を高めています。
2. 意識してご縁をつないでいる
「良いご縁ほど意識しないとすぐに途切れてしまう」というのが、上記A氏の信条でもあります。とにかく筆まめで、過去にお客様に送った手紙のコピーや返信頂いた手紙を保管したファイルが、デスクの後ろの棚いっぱいに収められています。
なにかあればすぐにお手紙。それも、定型文ではなくお客様の人柄やエピソードを盛り込んだオリジナルの内容。接待ゴルフにいけば「4番ホールのドライバーの球筋が素晴らしい」など、それぞれのメンバー全員の今日一番のショットを手紙に盛り込みます。
こうしてつないだご縁をもとに、お客様から次々に知人・友人をご紹介頂き、会社の発展の基礎を築きました。
3. ユーモアを忘れない
行政書士として幅広く活躍し、年収1億円プレイヤーのS氏。打ち合わせの時間から20分過ぎても、待ち合わせ場所に現れません。しばらく秘書の方と打ち合わせをしていると、ようやくH氏が登場。開口一番「いやぁ急に体調が悪くなって、本当に申し訳ございません。女の子の日ですかね。」もちろんS氏は男性です。その後、名刺交換を行うと、まじまじと名刺を見つめて「世界で一番、○○さんという名前が好きなんです」と一言。
すっかり毒気も抜かれて商談は進みましたが、常に明るく、こちらを持ち上げながらユーモアを交えたトークで、いつの間にかH氏に好感を抱くようになっていました。
聞けばH氏の人脈は上場企業の創業社長から政治家まで幅広く、もちろん仕事の腕も一級品ですが、ユーモアと愛嬌でさらに成功を加速しています。
4. リスクを取ることを恐れない
外資系コンサル企業のコンサルタントからベンチャー企業を設立したK氏。コンサルタント時代は激務の毎日で、プロジェクトの佳境ともなると夜中2時3時までの仕事も珍しくありませんでした。
お金は稼げても、使う時間も、使い道もわかりません。このままで身体が壊れてしまうと、雇われる側ではなく仕組み作る側にまわることを決意。年収数千万円の地位を捨てて、まったくのゼロから投資アドバイザー会社を設立。現在は、書籍も10冊以上出版して、人気コンサルタントとして活躍中です。
5. 行動力がある
これも上記のKさんのエピソードです。Kさんは投資アドバイザーとして活躍していますが、自身でも3億円以上の不動産を保有していますが、そのほかにも様々な投資を実践してアドバイスをしています。ポリシーは自分が実践して、本当に良いものしか勧めないということ。
国内不動産投資はもちろん、海外不動産にも現地にいって不動産を確かめるだけでなく、近隣の不動産会社をまわってリサーチ。そのほか、ゴールド、先物、FXなどもあらゆる投資を自分ですべて実践し、本当に良い投資先、投資手法だけを厳選して紹介。とうもろこしの先物取引では、損切によって数百万円の損失を出したことも。
6. 社会に貢献している
一代で一部上場の企業を築いた氏。これだけの企業を作られても決して偉ぶることはありません。いつも温和な表情は、まるで仏様のようです。
ライフワークでもある清掃活動には、いまも早朝6時から参加しています。新宿歌舞伎町、新宿駅東口駅前、そして渋谷道玄坂周辺を毎月順番に清掃しています。清掃活動といっても、路上のゴミを拾うだけではなく、道路脇の側溝の金網を外して、底に溜まっているヘドロも掻き出します。素手でゴミやドロを取り除くことも珍しくありません。
清掃活動の組織もご自身が作られたのですが、いまは表に出ていくことはなく、一般音参加者と同じように清掃活動に参加。誰より率先して活動を行っています。
7. 即断即決
生命保険会社の役員を勤めるS氏。支社長としても素晴らしい成績を収めていますが、プランナー時代には、お客様の時間にあわせて15分、30分、1時間きざみで必要なことが伝えられるようトークを磨き、抜群の成績を上げていました。
そんなS氏は質問が端的で、回答が得られたら即決。あれこれと必要以上の質問を一切しません。
不動産投資ともなると、株式投資と違い投資金額が高額になることから、多くの質問を一般的です。S氏の場合は、何をクリアできたら決断を下せるのか、はっきりと課題が見えています。S氏に限らずいわゆるできる方の多くは、ゴールまでの道筋がよく見えている方が大半です。
8. お祝い事には必ず顔を出す
不動産コンサルティング業を営むS氏。もともとカーディーラーで売り上げ日本一にも輝いたこともある敏腕営業マン。知人・友人、懇意にしているお客様のお祝い事があると聞けば、どんな用事があろうとも全国どこでも駆けつけます。
朝の9時30から大阪で結婚式があるということで、新幹線が間に合わないので、前日入りして仕事はホテルに缶詰めになって徹夜で行い、その翌日には四国の高松で結婚式があるといって出かけています。
S氏はこれまで多くの人の助けがあって、今の自分があると常々言っています。その恩人の晴れ舞台ともなれば、なにをおいても駆けつけているそうです。
9. 本質を見抜く目を持っている
名古屋で評判のうなぎ屋を経営するI氏。実は、もともと焼肉屋を経営していました。
夜でも昼でも人気が高い飲食業として、うなぎ屋に着目して開業。土用の丑の日ともなれば、お店に入るだけで2時間待ち、人気の秘密は『本当に美味しいうなぎだけを厳選して提供している』からです。
残念ながら、焼肉屋で働いてきたI氏は、うなぎの良し悪しを見抜くことができません。
そこで、お店で働く職人さんが『毎日、どれだけうなぎを間引いているか』うなぎの間引き率で質を判断しています。
たとえ、自分自身がその道に通じていなくても、I氏の様に、独自の判断基準を持って、本質を見抜く目があれば、成功することができます。
10. 勉強家である
上場を目指して設計事務所を経営するE氏悩みは“カバンの重さ”分厚いビジネス書をいつも持ち歩き、時間を見つけては勉強を欠かしません。その努力が実り5年後、念願の上場を果たしました。E氏にお祝いを告げるため会社にお伺いすると、社長室に案内されました。
E氏の社長室は図書館さがながらにドアと窓のスペースを残し、ビジネス書や参考書で埋め尽くされています。『すごい量の本ですね。全部読んだんですか』素直に驚きを口にしました。
「本は経営者にとって最高の手本です。直接、話しを聞いたり、お会いすることもできないような成功者から、本を通じてノウハウや経験を学ぶことも出来ます。気付いたら、こんなになっていました。」E氏は照れくさそうに話してくれました。
成功者になればなるほど、他人から指摘される機会も少なくなります。だからこそ、自分で気付くことが大切です。「本を読むこと」は、気付きを得るためには欠かせません。
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