不動産投資に役立つ資格はどのようなものがあるのでしょうか?たくさんの資格があるので、どれがいいのか迷ってしまいますよね。
そもそも、不動産投資に資格は必要ありません。
投資を始めるための勉強のはずが、思いのほかのめり込んでしまい、資格取得に膨大な時間を費やしてしまうことは避けたいところです。資格のために、本来の目的を見失わないようにしましょう。
とはいえ、資格があったらあったで便利ですよね。そこで、プロが教える不動産投資に役立つ資格をベスト5にまとめました。
資格名だけでなく、その資格が何にどのように役に立つのか、どのような内容が学べるのかあわせてご紹介します。
不動産投資体験談
プロが教える不動産投資に役立つ資格ベスト5
あなたが不動産投資に役立つ資格取得を目指すなら、次の3つの資格をおすすめします。
それぞれの資格が不動産投資にどう役に立つのか、説明していきます。順番に見ていきましょう。
1位 宅地建物取引士
「宅地建物取引士」とはどのような資格なのか
宅地建物取引士は、不動産に関する法律知識を持った「不動産取引の専門家」がもつ資格です。
宅地建物取引士の資格を持った人にしかできない「独占業務」は次の3つです。
①物件に関する重要事項の説明
②重要事項説明書への記名・押印
③契約書への記名・押印
不動産は高額な買い物になるため、トラブルの防止と消費者保護の責任は重大です。
宅地建物取引士は、建物の売買や賃借などの不動産取引において、重要な役割を担っています。
どのように役に立つのか
投資用不動産や設備の目利きができるようになります。
不利な物件をつかまされることを回避できる他、法律が把握できていることでトラブルにも巻き込まれにくくなるでしょう。
難易度
国家資格の為、難易度は高めです。しっかりした資格勉強を行う必要があります。
今年から宅地建物取引主任者から、宅地建物取引士に変わりました。冷やかし程度の勉強では合格を狙うのは難しいでしょう。
士業となり合格率が下がるとの見解が多く見られます。試験勉強にのめり込みすぎて、いつまでたっても投資が始められない、なんてことのないようにしましょう。
取得までの期間
半年~1年以上
取得するメリット
宅建士の資格試験は、不動産、金融関係に大いに役立つでしょう。
さらに、あなたがもしサラリーマン大家なのであれば、企業で資格手当がつくかもしれません。転職に有効な資格の一つとも言われています。
詳細URL・・・一般財団法人不動産適正取引推進機構RETIO
2位 FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定 2級
「FP技能検定 2級」とはどのような資格なのか
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、顧客である個人や中小企業の相談に応じて、資産に関するアドバイスを行う専門家のことです。FPは次の2つの能力が求められます。
- 顧客の資産に関する情報を収集・分析すること
- 顧客のライフプランやニーズに合わせたプランを立案し、アドバイスを行うこと
どのように役に立つのか
業務独占資格ではないので、「FP技能検定 2級」の資格がないからといって行えない業務があるわけではありません。しかし、自分自身のライフプランから貯蓄、投資、保険、税務、不動産、相続・事業承継等について、適した資産形成の方法がわかります。
難易度
2級までは、そこまで難しい資格ではありません。既にお持ちの知識があれば、すんなりと取得できてしまう方もいます。
取得までの期間
3か月~半年ほど
取得するメリット
金融・保険・証券の知識も身に付くため、不動産に限らず、あなたの資産に関する大体の不安が解消するでしょう。
中にはこの資格を活かして、FP事務所を開いて独立する方や、資産に関するセミナーの講師を務めたり、書籍の執筆を行う方もいます。
3位 マンション管理士
「マンション管理士」とはどのような資格なのか
マンション管理士とは、管理組合の運営や建物構造上の技術的な問題について、助言、指導その他の援助を行う専門的知識をもったスペシャリストです。管理組合の管理者や、マンションの区分所有者からの相談に応じて、問題を解決していきます。
どのように役に立つのか
これも、業務独占資格ではありません。とはいえ、管理組合のことが理解できていることであなたのマンション投資の実務で役立つはずです。
例えばマンション投資をはじめると、総会や理事会に出席する機会があります。あなたの物件の資産価値を守っていくために、マンション内で起こっている様々な出来事に対して、正しく話し合い決定することが必要です。
法解釈だけでなく、必要なものを取捨選択できれば、必要な修繕や管理についてどこに積立金を使うべきか判断することができるでしょう。
難易度
合格率は7%程度です。もっとも、宅地建物取引士や管理業務主任者の勉強をしていた人なら比較的取りやすい資格と言えるでしょう。
取得までの期間
半年以上~
取得するメリット
幅広いマンション管理についての知識を手に入れることができます。上でも述べた通り、マンションのオーナーになる場合は実務で役に立つでしょう。
投資本来の目的を見失わないために
そもそも、不動産投資に必要な資格はあるのでしょうか。
ご存知かもしれませんが、不動産投資を始めるにあたり、取得していないといけない特別な資格はありません。
不動産投資は、入居者からの家賃収入でローンを返済できるなど時間を有効に使うことができる優れた投資です。膨大な時間を費やして資格取得を目指していては本末転倒です。不動産投資本来の目的を見失わないようにしましょう。
資格がなくても、その道のプロに意見やアドバイスを求めることで不動産投資を安全に始めることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。不動産投資に役立つ資格をご紹介しました。不動産投資を始める際、資格があるに越したことはありませんが、実際に役に立つ知識は、あくまでも実践の場にあります。
プロの力を借りて、まず実際にやってみてはいかがでしょうか。
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